そもそも、こけしって何なんだろう? どういう由来や意味があるんだろう?
知っているようで全く知らなかったこけしの世界に足を踏み入れてみました!
こけしの始まりは江戸時代末期。子どもたちの玩具として世に広まったようです。
こけし→こうけし→子受けし という韻から子どもが授かるというお祝いの意味もあり、
子どもの健康な成長を願うお祝い人形であると言われています。
東北各地の木地師によって伝承され、地域それぞれの表情、色彩、ストーリー、特徴があります。
現在は、津軽系、蔵王系、作並系、など11の系統に分けられるそうです。
鳴子のこけしは、首を回すとキイキイと音が鳴ることで有名です。
模様は、「重ね菊」という、横から見た菊の姿を重ねて描くものが代表的で、他の系統と比べてかなり写実的。
頭部には前髪が描かれ、赤い飾りで結んで後方に垂らしています。
この飾りもそれぞれの系列によって特徴があるんですって。
その知識をもって改めてこけしを眺めてみると、こけしって本当にかわいい!!!
ひとつひとつ全て表情が違って、お上品で素朴な姿にほっと癒されるような気持ちになります。
そして向かったのは日本こけし館。
冬期休業で、4月1日からの開業でした!ナイスタイミング!
もちろん、顔ハメもしますよっ!
こけし館には、数々のこけしのコレクション展示、販売、絵付け体験などがあります。
コレクションを寄贈した方の深いこけし愛、こけし一つ一つからパワーのようなものを感じます。
「工人」と呼ばれる、こけし職人さんの実演も見られます。
黙々とロクロを回す姿…かっこいいです!!
今まで、こけしについて突き詰めたことがなかったけれど、
長い歴史、職人さんの鍛錬された技、地元の方々の誇り・・・。
こけしは、たくさんの方々の愛情がいーっぱい詰まった素敵な素敵なコンテンツでした。
ちなみに、鳴子こけしが首がきいきい鳴るから、地名が「鳴子」っていうのかな!?
とひらめいて、調べてみたところ…
全然違いました!笑
鳴子の名のおこりは、源義経が平泉へ落ちのびる際に、婦人が子供を産みこの地で産湯をつかわせたところ初めて産声をあげたことからくる「啼子」説、837年に潟山が大爆発し、熱湯が轟音をあげて噴出したことから、村人が「鳴郷の湯」と名付けたとする説があるそうです。
その土地にくると、自然と今まで知らなかったことを学び、
ストーリーを知ることで自然とその土地やモノへの思い入れも深くなる。
鳴子に出会えてたことに感謝(*^.^*)
(齋藤めぐみ)